購入先の問題、使用者側の問題

コンタクトレンズを購入する方法としては、おおよそ次の2つがあります。

眼科専門医で検診を受け、その眼科医の指定する眼鏡店で購入。
もう一つの方法は、量販店で購入。
量販店で購入する場合でも、処方箋がなければ店に隣接する眼科医の検診を受けなければなりません。

コンタクトレンズを初めて購入するときの一般的な順序は、次のようになります。

①医療機関の受診、
②医師による検査、
③レンズのフィごアイング、
④医師によるレンズのチェック、
⑤装用指導、練習、
⑥レンズの決定、取り扱い説明、指示、
⑦量販店での購入。

では、なぜ、眼科専門医で診療・検診を受けたコンタクトレンズと、量販店で購入したコンタクトレンズには、差があると眼科専門医のAさんは見ているのでしょう。

ここで問題になってくるのが「眼科専門医」と「眼科医」の違いです。

日本には「眼科専門医」として診察している医師はおおよそ7000人ほど。
1300万人もいるコンタクトレンズ装用者を全て診療するのは不可能です。

しかし、コンタクトレンズを販売するに当たっては、量販店側にも眼科医の診療・検診を義務づけています。
そこで、量販店側は応急の処置としてコンタクト臨床を2年ないし3年経験させた他科の医師を眼科医として店内に置いたり、「隣接」させているところもあるのです。

「コンタクトレンズ装用の眼障害で最も多いのは眼科医の診療の有無ではなく、使用者の不注意からくるものです。
使い捨てレンズの期限を守らなかったり、装用時間(一般には15時間前後)を忘れてしまう患者さんが多いのです。
装用したままうっかり眠ってしまえば、目に障害が起こるのは当然です」

と話すのは都内で開業する眼科専門医のBさんです。

「我々、眼科専門医は網膜剥離など、重篤な眼病に冒されている患者さんの治療、手術に従事するのが本来の目的で、コンタクトレンズの装用は量販店に隣接している眼科医に任せればいいんです」

と話すのは近畿圈で眼科医院を開業している経験10数年の眼科専門医のCさん。

では、眼科専門医に処方されて買ったコンタクトレンズは安全で、眼科医の処方で量販店で買ったレンズは危ないという風潮は、なぜ起こってきているのでしょうか。

「要するに、眼科専門医の診療報酬が激減してきているんです。
格安なレンズを売る量販店の普及で、患者さんの利用が一方的に量販店に向いてしまった。
専門医側は自己防衛のためにいろいろなデータを国民生活センターなどに提供して、患者さんの獲得を目指しているんでしょうね」

これは、ある医事評論家の推論です。
事実、最近のインターネットのホームページには次のような記述を発見しました。

『コンタクトレンズは医療用具ですが、薬品と違って、販売する人は無資格です。
売ることのみ熱心で、しばしば「暴走」します。
医師の処方がないと売れないので、医師を巧みに誘って診療所をつくり、お店が儲かるレンズのみを処方させるのです。
それが「隣接」眼科医の実態です…』

発信者は東京都内で開業する眼科専門医のDさんです。

 

2013/09/27 購入先の問題、使用者側の問題 はコメントを受け付けていません。 コンタクトレンズ