変えたレンズのベースカーブが違うとき

ソフトレンズの「ベースカーブ」について考えてみよう。

レンズの種類を替えて「前のベースカーブは8.7だったけど、今回は9.0で本当に大丈夫?」といった類の心配をする人がいる。

レンズのカーブというのは、使い捨てで1~3種類、常用で3~5種類くらいだ。
特に使い捨てに関しては1種類しかないものがあり、「鎧」に似たハードと比ベソフトレンズは「フリーサイズの服」に似ているところがある。
フリーサイズの服は不特定多数の人が袖を通せるが、ピッタリという人は限られる。
レンズによって素材が違うため、カーブの規格、サイズの規格も違ってくる。
その為ベストなフィッティングも違ってくるので、検眼の結果レンズの種類が換わったのであればカーブの数値の違いは、心配ないし、数値だけで比較できるものでもない。

例えば「同じ素材」で、「同じサイズ」のレンズなら、カーブ8.7より8.4の方がきついことは誰でも分かる。
だが実際は、どちらのレンズをつけても動きが同じで、同じように安定しているということもある。
視力に僅かな差が出る場合もあるし、出ない場合もある。
次に、「同じ素材」で「同じカーブ」で、サイズが遑うといった場合を考えてみよう。
この場合は大きいサイズの方が目に対してきつめになる。
だからハードレンズにおいて、見え方による不具合を改善するため等でサイズを大きくする場合は、大きくするだけで圧迫か増えるので、「サイズを大きくしたら、カーブを緩いものに換える」というのが常識だ。

また、「ベースカーブ」と「サイズの全く同じもの」で一方はやわらかい素材、もう一方は硬い素材ではやわらかい素材の方がゆったりとしている感じは伝わるだろう。
実際、やわらかいほうが、目のカーブに対しての守備範囲がひろいと考えられている。
だが実際にレンズをつけると、硬い素材には動きがあってやわらかい素材の方がぴったりとくっついて動かないという事もある。
ソフトレンズは黒目(角膜)の頂点と白目(強膜)の2点、合わせて3点て支える構造になっている。
数値上、きつそうなカーブでもレンズに動きがあって安定していれば、これらの3点以外には涙のクッションがあると想像される。
逆に数値上、緩い方がいいと思っても、安定性がわるければ良いフィッティングとは言えない。
大事なのは、そのレンズ特有の動きがあるか、安定性はどうか、装用感がいいかどうか、視力は出るかどうかで総合的に判断することだ。
あとは使ってみて異物感、乾き、充血がないか、見え方は安定しているか等、経過観察することが大事だ。
つまりそのレンズが合っているかどうかは、検査時の相性、使用後の相性により決まってくる。

だから、数値だけで「大丈夫か」と言われても本来は判断できないものだし、レンズを入れる前から、数値だけで駄目だと言いさってしまう医者や検査スタッフも素人同然だと言わざるを得ない。

 

2014/06/09 変えたレンズのベースカーブが違うとき はコメントを受け付けていません。 コンタクトレンズ